宝石の国を読んだ

漫画をどんどん忘れてしまう。数秒見た絵をずっと覚えていられることのほうがすごい。

漫画は、アニメや映画や小説と比べてあっというまに摂取できて、あっというまに忘れてしまう。だから書いておかないといけない。

 

コミックDAYSで「宝石の国」を読んだ。最新話直前まで無料。大体100話くらいかな。

 

ここから激しくネタバレを含む覚え書き。

 

キラキラ光る宝石たちは何故か人間のようなかたちをしている。ひびが入ったり割れたりする。宝石だから。欠けたところがとてつもなく輝いてキレイ。宝石だから。人のかたちをしているけど、男でも女でもない。宝石だからね。

 

宝石たちが慕うのは「先生」。袈裟を着て、お坊さんのようなかたち。先生も限りなくヒトに近いように見える。でも先生も実は人間ではない。かつて人間に作られた「装置」。金剛で作られたので、とても強い。そして壊れている。

 

かつて地球に存在した人間は滅びてしまった。何度も隕石が落ちたらしい。死んだ人間の魂を成仏させるのが金剛先生の役目であったが、あまりに一度にたくさんの人間がなくなり、金剛先生は壊れ、成仏しきれない魂は月で無限にさまようことになった。それらが月人。

 

にんげん、は3つにわかれた。

1つは海のなかで、肉として。

1つは陸にのこり、骨として。

1つは月にのぼり、魂として。

 

それらが合わさればまたニンゲンがつくれる。その運命を背負ってしまった末っ子の宝石、フォス。

 

フォスは骨(宝石)として生まれたものの、あまりに脆く戦えない。役に立ちたいと願ったフォスは持ち前の好奇心と無鉄砲さで海に入って足を失くす。引き換えに貝の足になる。まず肉との融合。

皆が冬眠中に今度は腕をなくし、合金と融合する。合金は月由来のものなので、陸と海と月がフォスの身体でひとつとなった。

 

すべて月人の王子エンマの計画通り。

不具合を抱えた金剛をリセットするには、ニンゲンの指示が必要だった。フォスが「壊れてしまえ」と言ったことで、金剛にひびが入り自滅(?)。しかし魂は月に昇ったようで、エンマと再会を果たす。他の宝石もみな月で「月人」と変化。

 

地上にはフォスが残され、金剛の右目をとりこみ、1万年が経過。

 

いや、1万年て。

それまでもぽちぽち百年とか二百年経過してたけども。1万年て。草。

 

無料で読めたのはこのへんまで。

なんかもう、フォスさぁ、地球の皆をすりつぶす!!みたいになっちゃってさぁ、どうなのって思ってたけどさ…

 

1万年ぼっちなのは可哀想すぎない?

金剛のバックアップがフォスに移行されたっぽいし、次なる金剛がフォスになるんでしょう?限りなくニンゲンに近い存在だし。

 

応援というより同情しかない。

最新話を読めていないからどう転がるのかわからないけど。

味方をほしがっていたフォスが新たな楽園を地上に築くのかしら。でも人望ないよね。いや、あるいは1万年もすれば金剛先生のように愛を纏わせることができるかしら。

 

ポイント注いで続き読んでみようと思う。